実家にFAXやプリンターがないということで、プリンター/FAX複合機 brother PRIVIO MFC-J890DNを購入してみました。



 とりあえずファーストインプレッションを紹介します。


■通信ボックスにより置き場所が自由に決められます


 brotherはFAX複合機を色々出していますが、この機種の売りの一つは以下の通信ボックスです。


 通常FAXは電話線の近くに置く必要があるため、設置場所が限られるのが一般的ですが、本機種では電話線と接続する必要があるのは、小型の通信ボックスだけです。この通信ボックスと本体は無線で通信するため、本体は好きな場所に置くことができます。

 今のところ、通信ボックスを2階、本体は1階に設置していますが、階をまたいでも普通に通信できており、置き場所に苦労することはなさそうです。

 なお、BROTHERのFAX複合機全てにこの通信ボックスがついているわけではないので注意して下さい。


■Evernote、Dropbox等クラウド機能に対応


 最初の設定こそPCが必要ですが、設定後はPCなしでEvernote/Dropbox/Google Drive/OneDrive等のクラウドへスキャンした書類のアップロード、あるいはクラウドからダウンロードしたファイルの印刷が本体のみで可能です。

 最初の設定にはPCよりBrotherが提供するWebサービスである「Brother Web Connect」の仮登録IDを取得し、それをPRIVIO本体に設定する必要があります。


 また「Brother Web Connect」が各クラウドのアカウントにアクセスできるように設定する必要があります。例えばEvernoteにアクセスできるように設定する場合、以下の様に、Brother Web ConnectからEvernoteアカウントに一部アクセス権限を与えることになります。

なお、

Evernote|クラウド×プリンター | プリビオ・オープンテラス | ブラザー

にて、メール設定によりEvernoteにデータ登録する手順が掲載されていますが、MFC-J890DNはこの手順でのEvernote連携は出来ず、上記のBrother Web Connect登録が必要なようです。


■Evernoteとの連携イメージ


 上記の設定後、PRIVIO本体のみでEvernoteと連携可能です。連携の際の操作イメージは以下のとおりです。

 以下のとおり、PRIVIO内の液晶ディスプレイからクラウドサービス一覧を表示し、Evernoteを選択します。



 
 上記の設定でEvernoteと連携していれば、以下のとおりEvernoteのノート内のPDFやJPGファイルを選択し印刷することも出来ます。





 またADFを利用し、複数書類をまとめてEvernoteにアップロードすることも出来ます。



 ただEvernoteとの本格連携を謳った、

のようなスキャナーと比較すると使い勝手は劣る印象です。


 ただクラウド連携も一応出来ますし、プリンター/FAX/スキャナー/コピーの1台4役が3万円台というのはコストパフォーマンスに優れた製品だと思います。