将棋電王戦でコンピュータ将棋に興味をもった人へのおすすめ書籍を紹介
先日第3回将棋電王戦が行われたこともあり、コンピュータ将棋に興味を持った人も多いと思います。私もその一人で第2回電王戦あたりで興味を持ち、何冊か関連書籍も読みました。
本記事ではコンピュータ将棋に関するおすすめ書籍を紹介したいと思います。
※なお私自身は将棋そのものはルールを知っている程度で、特に将棋ファンというわけではありません。そういう視点から選んだおすすめ書籍とお考え下さい。
■人間に勝つコンピュータ将棋の作り方
人間対コンピュータの対決における人間模様だけでなく、各将棋ソフトのアルゴリズムの中身の説明に重点を置いた数少ない書籍です。詳細はこちらの記事もどうぞ。
■コンピュータ将棋の進歩 6 -プロ棋士に並ぶ-
コンピュータ将棋のアルゴリズムや実装を知りたいと思い読んでみましたが、正直かなり難しい内容です。先に紹介した「人間に勝つコンピュータ将棋の作り方」のように初心者向けにわかりやすくアルゴリズムを説明するものではなく、C言語と数学の知識がないと読みこなせません。コンピュータ将棋の実装手法に興味のある人向けです。
個人的には時間があるときに学生時代の数学の内容を思い出しながら、じっくり読んでみたい本です。
■ドキュメント電王戦: その時、人は何を考えたのか
電王戦のドキュメント本は色々出てますが、第2回電王戦にPuella αで出場した伊藤英紀氏も一番よく出来てると評価しているのが本書です。
私も読みましたが、プロ棋士側の視点に偏ったものではなく、ソフト開発者側のインタビューも多く盛り込まれており、コンピュータ将棋に興味のある人でも楽しめる内容だと思います。
■コンピュータvsプロ棋士 名人に勝つ日はいつか
販売日の関係で内容はちょっと古いですが、「人間に勝つコンピュータ将棋の作り方」と似た構成で、コンピュータ将棋のアルゴリズムの概要についての章もあります。新書で安価なのでさらっと読めると思います。