先日、Optimus it L-05Eを契約し、以前に契約していたARROWS NX F-06Eと合わせてdocomoスマートフォン2台持ちになりました。あまりスマートフォンなどのガジェットに興味のない人には、なぜスマートフォンが2台も必要なのか?と聞かれることがあります。

ARROWS NX F-06EとOptimus it L-05E


 まあ、単に色んなスマホを使ってみたいという趣味が半分なのですが、特にドコモのスマートフォンの場合は2台持ちのメリットもありますので、紹介したいと思います。


2台持ちのメリット(1):電話しながらスマートフォンが使える

 電話しながらスマートフォンの画面を見たい場合は意外と多いと思います。電話しながら地図を見たい場合、メモを撮りたい場合、ネットで調べ物をしたい等、1台でやろうとすると結構面倒ですし、そもそも喋りながらだと画面が見られません。2台あると、電話とスマートフォンの同時利用がしやすくなります。

2台持ちのメリット(2):毎月の料金が安くなる


 2台持ちの場合、MNP等のドコモの割引サービスをうまく使うことで月々の維持費を1台より安くすることが可能です。

 仮に普通にF-06Eを1台MNPで契約した場合、電話とインターネット両方できるための一般的な契約だと毎月の維持費はこうなります。

F-06E毎月維持費


項目費用
タイプXiにねん780円
スイッチ割▲780円
SPモード315円
Xiパケホーダイフラット5,985円
月々サポート▲3,115円
合計3,185円

 簡単に各項目を説明すると

  • タイプXiにねん:電話を使う場合のプラン。「にねん」と付いている通り2年縛りで途中で解約すると違約金を10,000円ほど取られますが、その分月額が半額になってます。MNPの各種値引きの条件として「にねん」契約が前提となっているため、通常は「にねん」で契約します。
  • スイッチ割:他社からMNPした場合に、タイプXiにねんの費用を無料化する割引です。キャンペーン期間中のみの割引です。
  • SPモード:インターネットやドコモのメールを使う場合に必要です。
  • Xiパケホーダイフラット:月の通信量7GBまでLTEによるインターネット高速通信が可能なオプションです。なお7GBを超えても、遅くなりますがインターネットは引き続き使えます。
  • 月々サポート:端末購入費用の一部を月々の維持費から割り引くサービスです。端末の種類や新規契約/機種変更/MNP等により割引額が変わります。


 一方、F-06EをXiデータプランフラット契約でインターネット専用、L-05EをXiパケホーダイダブルで実質電話専用とし、2台で分けて両方MNPで契約するとします。
 このように片方は電話なしでインターネットのみで契約し、もう片方は普通に電話+インターネットで契約すると、プラスXi割という割引が適用されます。結果として維持費はこうなります。

F-06E(インターネット用)毎月維持費


項目費用
Xiデータプランフラットにねん
(プラスXi割適用)
3,980円
SPモード315円
月々サポート▲3,115円
合計1,180円


  • Xiデータプランフラットにねん:データ通信(インターネット)のみ行う場合のプランでドコモ回線による通話はできない。7GBまでLTE高速通信可能。通常は5,980円
  • プラスXi割:Xiパケ・ホーダイとXiデータプランを別回線でそれぞれ契約すると、Xiデータプラン側の料金が割り引かれる


L-05E(電話用)毎月維持費


項目費用
タイプXiにねん780円
スイッチ割▲780円
SPモード315円
Xiパケホーダイダブル2,100円
月々サポート▲2,800円
合計0円


  • Xiパケホーダイダブル:インターネットをあまり使わない月は2,100円、使った場合も上限6,510円までのプラン。ただ直ぐ上限に達するため、事実上はネットを使わない月は2,100円、使うと6,510円と考えたほうが良い。


 このように、2台に分けることでトータルの月の維持費が2,000円ほど安くなります。MNPの割引は2年間続きますので、2年使うと48,000円の差になります。
(細かく言うとL-05Eは値引き分のほうが費用より大きく合計は485円マイナスで、その分は無料通話として使えるため、さらにお得になります)

 もちろん、2台目の端末代やMNP等の費用が余計にかかりますので、丸々48,000円得する訳ではないですが、MNPの場合端末も安く買えますので、まあトータルではお得だと思います。

 ただ残念ながら、以下の記事の通りXiパケホーダイダブルの新規契約は2014年1月で終了するため、2月以降はこれほど安く上げることはできなくなります。

knakaガジェット情報: Xiパケ・ホーダイ ダブルが2014年1月以降契約できなくなる中、未使用au回線のMNP先を検討してみた








2台持ちのメリット(3):故障時に色々融通がきく

 2台持ちだと故障時に柔軟に対応できます。ドコモの場合、「ケータイ補償サービス」という月額400円のサービスがあり、これに加入しているとスマートフォンの故障時にも1~2日で交換電話機を送ってくれたり、修理費が無料になったりするようです。ただこのサービスに入っていたとしても故障時には1~2日間の電話を使えない期間が存在することになります。ドコモショップに修理を持ち込み、代替機を貸してもらう手もありますが、大体不人気の端末が代替機となり不便な思いをすることになりそうです。

 一方、2台持ちであれば、仮に1台が故障したとしても、当然もう1台は普通に使えます。もう1台でインターネットか電話ができることになり、最低限の通信、連絡手段は確保されることになります。またインターネット契約側の端末が故障した場合に、インターネットの方を使いたい場合も故障した端末のSIMをもう1台と差し替えることで、インターネットの方も使うこともできます。
 また、FUSION IP-SMARTのような月額無料のIP電話サービスに加入していれば、インターネット契約のみで一応電話も使うことも可能です。

 上記の通り2台持ちであれば故障時も対応できるため、そもそも「ケータイ補償サービス」自体の契約も不要という考え方もアリだと思います。私も壊れたらもう1台の方を使えばいいと考え、「ケータイ補償サービス」は契約してません。「ケータイ補償サービス」も2年契約すると400円×24ヶ月で9,600円とそれなりの費用になるため、費用面でもメリットがあります。


2台持ちのメリット(4):将来のMNP移行元として使える弾が増える

 携帯電話やスマートフォンは一度契約すると中々乗り換えない人が多いため、キャリア間を乗り換えるMNPは大幅に費用面で優遇されます。なので、より安い費用で2回線分契約できることは割引が終了する2年後のMNPを考えると有利になります。

 なお、Xiデータプランのようなデータ回線はMNPには使えないため、MNPに使う場合は一旦音声契約に契約変更した後MNPするということになります。


2台持ちのメリットを最も享受できるのは2014年1月まで!

 以上、2台持ちのメリットを紹介してみました。特に2台持ちのメリットの大きな要素である「Xiパケホーダイダブル」が来月(2014年2月)以降契約できなくなるため、2台持ちを検討している方は今月中に契約した方がいいかもしれません。