ServersMan SIMというと月額500円ということで、安かろう遅かろう的なSIMのイメージが有りましたが、先日

月額490円でここまで使える、高速機能は独自技術で進化。スピードアップして機能も充実の「ServersMan SIM LTE」 -INTERNET Watch
ServersMan SIM LTE ...






の記事を読み、まあステマ記事かもしれませんが、結構サービス強化してるようです。

 そこで、上記記事を参考に現在僕が契約中の「BB.exciteモバイルLTE」と比較してみました。なお、BB.exciteはSIM3枚コースが大きな売りだと思いますので、主にSIM3枚コースを前提とした比較です。


まずは基本的な料金体系や機能を比較



ServersMan SIM LTEBB.exciteモバイルLTE
通信速度150kbps200kbps
初期費用3,150円3,675円
月額料金490円1,155円
(SIM1枚あたり385円)
高速通信オプション262円/100MB420円/100MB
735円/200MB
(ただし毎月100MBは無料で高速通信可能)
SMSオプションありなし(準備中らしい)

 通信速度は多少BB.exciteのほうが速いですが、その初期費用が高くなっています。基本的に150~200kbpsあれば、メールやTwitter、Web閲覧等最低限のことはできます。

 月額料金はSIM3枚の分BB.exciteのほうが高いですが、SIM1枚あたりに換算するとBB.exciteのほうが安いという考え方もできます。
 高速通信用のオプションについては、一見ServersMan SIMの方がやすいように見えますが、BB.exciteは毎月100MBの無料分があることを考慮すると、500MB程度までの通信であれば実はBB.exciteのほうが安いことになります。

 またBB.exciteの場合は月ごとに通信量のコース変更も可能です。SIM3枚の場合、BB.exciteは以下の3種類のプランを月ごとに選べます。

  • 月500MB:2,100円
  • 月1GB:2,415円
  • 月2GB:2,940円
なので、この月は通信量が多いことがわかっている場合、プラン変更をつかうことでオプション購入より安く上げる、というような運用がBB.exciteでは可能です。

 SMSについては現状はServersManのみです。最近のMVNO SIMにSMS機能が追加されている理由はSMSそのものというより、SMSがあるといわゆる「セルスタンバイ問題」によるバッテリー浪費が発生しないためだと思いますが、ただ最近のスマートフォンはバッテリー容量が大きくなっているので、昔のバッテリーの持たない端末を使っているのでなければあまり気にしなくていいような気がします。

 あと、ServersMan SIMはオプションで050IP電話も付けられるようですが、IP電話はFUSION IP等月額無料のサービスもあり、あえてSIM契約に縛られるIP電話オプションはあまりメリットがないと思います。
 
 ちなみに私はFUSION IP-PhoneをBB.exciteで使ってますが、クレジットカードがあれば基本料無料なので、IP電話が必要ならこれでいいんじゃないかという気がします。

knakaガジェット情報: Fusion IP-Phone SMART使用レビュー
BB.exciteモバイルでも使えてます。







 あとBB.exciteはnanoSIMもありますが、ServersManはnanoSIMは現状選択不可のようです。


速度切替アプリの有用性は?

ServersMan SIMでは「SiLK Sense」というアプリごとに通信速度を切り替える機能が提供されているとのこと。記事を読むと、例えば地図アプリなどレスポンスが要求されるアプリにのみ高速通信を行うような設定が可能みたいです。
 
 確かに、このアプリをつかってうまく設定することで、毎月100MBだけオプション購入してうまくやりくりするというような運用ができそうです。BB.exciteにはこのようなアプリの提供はないです。


ServersMan SIM・BB.exciteモバイル選択のポイント

 ServersMan SIMはとにかく月額1000円未満程度で安く上げたい人向けかと思います。SIMは1枚で十分、高速通信したいアプリケーションが明確になっており、高速通信容量も月100~200MBで十分という人にはピッタリのサービスだと思います。ただし使いこなしが難しい上級者向き(かつ無駄な金は使いたくない)ですね。

 一方、現在私が契約しているBB.exciteモバイル(SIM3枚)は複数端末でSIMを使うという用途では、依然として競争力があると思います。プラスXi割等や白ロム等で複数端末持ってて、かつSIMを挿しっぱなしにしていつでも通信できるようにしておきたいというような、アバウトな用途にはピッタリですね。毎月プランを柔軟に変えられるのも大きなメリットです。

 あと、BB.exciteモバイル(SIM3枚)で考えられる別の使い方としては、家族等複数でそれぞれSIMを使う用途です。普通にドコモの携帯を3人分契約すると、3人分の端末代と維持費だけでもかなりの費用がかかりますし、普通の使い方では一人7GBの通信量も使い切れず無駄になってしまいます。

 例えば、
  • 安価な白ロムスマートフォンを3台購入
  • BB.exciteモバイル(SIM3枚)通信量2GB:月2,940円で契約
  • Fusion IP-Phone SMARTを3つ契約
の組み合わせで契約すれば、一人あたり月700MBデータ通信可能で電話も使えるスマートフォンを月1000円弱+通話料で使えることになります。

 MVNOは工夫次第で色々な使い方が考えられますのでうまく活用したいものです。