D-M470の不便なところとして、録画される番組にチャプターが付与されないため、再生時に動画の頭出しがしにくいところがあります。2時間番組の1時間後から見たい場合には早送りするしかなく、また早送り操作にも結構時間がかかるため、ちょっとしたストレスになります。

 本記事では、頭出しを素早く行う方法を2つ紹介します。

■D-M470の機能での頭出し方法

実はD-M470本体でも再生時間を指定することでの頭出しができます。ただしこの方法は全録で録画された番組ではつかえません。あくまで普通に録画した番組か、全録した番組をHDD保存した場合のみ使用できます。

 操作方法は以下のとおりです。

番組再生中にリモコンのサブメニューボタンを押します。

テレビ画面にメニューが表示されるので「サーチ」を選択します。

以下の様な時間を設定する画面が表示されるので、再生したい時間を指定することで頭出しが可能です。



■F-06EやSH-08EのようなDLNA DMC対応端末を使う方法


 もう一つは全録した番組でも使える方法です。ARROWS NX F-06EやAQUOS PAD SH-08EのようなD-M470内に録画した番組をネットワーク経由で見ることができて、さらに別のテレビ(REGZA ZP3等)で再生できる機能を持つ端末を使うというものです。

 Digital Living Network Alliance(DLNA)の用語で言うと、

  • D-M470:DMS(デジタルメディアサーバー)
  • F-06E、SH-08E:DMC(デジタルメディアコントローラー)
  • REGZA ZP3:DMR(デジタルメディアレンダラー)

に対応します。つまり、DMS内の動画をDMCでコントロールし、DMRで再生するということになります。つまりDMC及びDMRに対応する機器であればこの方法は利用可能と思われます。

 例としてF-06EのDiXiM Playerを使う場合は、以下の様な手順となります。

DiXiM Playerを起動し、D-M470を選択。

VIDEO > タイムシフトマシン 等とたどり、番組一覧を表示し、見たい番組を長押しします。

すると、以下の様なリングが表示されますので、動画転送ボタンをタップします。

 すると選択した番組がテレビに表示され(どのテレビに表示するかのメニューが表示される場合もあります)、以下の画面のようなスライダーでテレビに再生される番組を自由に頭だしすることが出来ます。


 SH-08Eの場合も同様の操作で自由に頭出しできることを確認しました。
 

■まとめ

D-M470内に録画した番組の再生時に頭出しを行う方法を2通り紹介しました。とくに後者は全録で録画した番組でも使えます。録画を再生するまでが多少手間ですが、スライダーにより自由に再生時点を移動できるのは非常に快適です。F-06EやSH-08E等DLNA DMC対応端末、及びDMR対応のテレビ等をお持ちの方は試してみてはいかがでしょうか。