Lenovo Miix 2 8では以下のように回復パーティションが予めディスク内に含まれています。


そのため、32GB版では初期状態でも空き容量が10GBを切っており、ディスク容量が直ぐ不足してしまいます。

 その解決策として、回復パーティションを削除するというのがあります。回復パーティションを別の場所にバックアップした後に削除し、Cドライブを拡張することで使える容量を増やすことができるというもので、その手順等はWeb上で紹介されており、その手順により削除は可能です。

 ただこの作業は手順を間違えると、将来miixを売却する際に大幅に価格が安くなる、最悪miix2 8が文鎮化する、などのリスクもあります。本記事では、回復パーティションを削除すると何が困るのか?、また削除作業実行時の手順や注意点等について整理してみます。


■回復パーティションを削除すると何が困るのか?

以下に紹介する方法で回復パーティションを削除した場合、Miix 2 8本体のみでの以下のPCリフレッシュやWindows再インストール作業が行えなくなります。

 また、Windowsが起動しなくなった際の復旧手段である電源ボタン + 音量アップボタン起動での再インストールも本体のみではできなくなります。

■回復パーティション削除方法は2通りある


 回復パーティションの削除方法には以下の2通りがあります。

  1. 回復ドライブ作成時に同時に回復パーティションを削除する
  2. diskpartコマンドで回復パーティションを削除する

1.の方法で削除する場合には同時に回復ドライブ内に回復パーティションのバックアップが取られます。また自動的にCドライブも拡張してくれるため、基本的には1.の方法で削除します。

 ただ、1.で既に回復パーティションのバックアップを取得済みの場合、1.の方法が使えない場合があるようですので、その場合は2.の方法で回復パーティションを削除し、その後手動でCドライブを拡張することになります。

 間違っても回復パーティションのバックアップのない状態で2.の方法を使ってはいけません。二度と本体の初期化ができなくなり、トラブルなどで初期化したい場合おそらくメーカーの有償修理になると思われます。


■1.回復ドライブ作成時に同時に回復パーティションを削除する手順

手順については、
Windows TIPS:Windowsタブレットの回復パーティションを削減してディスクの空き領域を増やす(Lenovo Miix 2 8編) - @IT
「回復ドライブ」を作成する

等を参考にして下さい。

この手順で回復ドライブ内に回復パーティションをバックアップしておけば、USBの回復ドライブを使ってPCリフレッシュやWindowsの再インストールも可能なので、個人で使う上では特に問題はありません。

■2.diskpartコマンドで回復パーティションを削除する手順

diskpartコマンドでの削除手順、及びCドライブ拡張方法については

【清水理史の「イニシャルB」】 +7GBのために回復領域を削除してもOKか? 「Lenovo Miix 2 8」で削除した回復領域を復元する - INTERNET Watch
回復パーティションを削除

等を参考にして下さい。


■USBメモリ内の回復パーティションをMiix内に戻す方法

個人で使う分にはUSBメモリ内に回復パーティションがあれば問題ないのですが、将来Miix 2 8を売却する場合に、USBメモリがないと初期化出来ない状態では、買取価格の大幅減あるいは買取不可になる可能性があります。USBの回復ドライブ内の回復パーティションを本体内に戻す方法についても予め確認しておいたほうがいいです。

 戻す手順については、

Windows TIPS:Windowsタブレットの回復パーティションを削減してディスクの空き領域を増やす(Lenovo Miix 2 8編) - @IT
回復パーティションの内容に注意

等を参考にして下さい。


■まとめ

以上、回復パーティション削除について注意点などをまとめてみました。上記の手順はMiix 2 8のユーザーマニュアルなどには記載されていないため、本作業において何らかのトラブルがあった場合もメーカーサポート外になると思われます。
 
 ただ、やはりMiix 2 8の32GB版を使う場合は7GB程度でも貴重ですので、私も上記の手順を参考に回復パーティションを削除して運用しています。上記手順もひと通り実施してますが、今のところ特にトラブルも発生していないので、自己責任でチャレンジして見る価値はあると思います。