ASUS TransBook T100TA、Windows8.1タブレットの中でも注目度が高いようです。私はT100TA-DK32G(eMMC容量32GB・キーボードドック内にHDD内蔵なし)を購入しました。

 本記事ではT100TAの主に外観面について、実際に購入しない気づきにくい点や、購入前に気をつけるべき点を中心にレビューします。購入前に是非チェックして頂ければと思います。


■真にタブレットとしてもノートPCとしても使える

最近のWindowsタブレットは、タブレットとしてもノートPCとしても使えることを売りにしている製品が多いです。ただ単にキーボードが付いてればノートPCの代替になるわけではありません。

 例えばSurfaceとかVaio Tap等、キーボードがあるものの物理的にガチっと固定されず、ディスプレイをキックスタンドで立てるような形式だと、膝の上等の不安定な場所で使いにくいため、外出先でノートPCとして使える機会が激減してしまいます。

 一方T100TAは


このように、ディスプレイとキーボードをはめ込んでガッチリ固定する形式になっています。そのためディスプレイ部をキーボードにはめ込むことで完全にノートPCのように利用できます。当然膝の上のような不安定な場所でも普通にキーボードを使えます。

 一方、タブレットとして使う際には軽量化のためにもキーボードは物理的に別れることが望ましいです。Vaio Duoのように変形してキーボードが隠れることでタブレット型になる機種もありますが、使わないキーボード分が無駄に重くなります。ノートPCと同じ重さのタブレットでは、タブレットとしての存在価値は半減です。

 T100TAだとボタンを押しながらディスプレイを外すことで簡単にタブレットとして分離できます。まさに物理的にタブレットになるわけです。

 電源ONの状態でディスプレイを付け外せますので、タブレット、ノートPCスタイルを電源ONのまま使い分けられます。

 タブレット、ノートPC両方で使うという観点でT100TAは理想的な形状と思います。


■インターフェイス周りは要注意

次にインターフェイス周りです。残念ながらインターフェイス周りは洗練されていない部分がありますので、予め妥協できるか確認しておいたほうがいいです。

  • キーボード左側面部にUSB3.0
 

  • タブレット左側面部にWindowsキー及び音量キー

  • タブレット上部に電源キー

  • タブレット右側面部にmicroSDスロット、及びMicro USB2.0 Micro HDMIポート、ヘッドホン/マイク端子
microSDスロット
写真ではわかりにくいがSDカードを入れると少し出っ張る



という構成です。microUSBで充電しながら、フルサイズのUSBが使えるのは普通のノートPCとして使う際に便利です。

 気になる部分としては、以下の3点です

  • USB端子が左側にあるため、右利きの人がUSBマウスを接続して右側に置こうとするとコードを裏側に回す形になり、取り回しが多少面倒
  • microSDカードを指すと出っ張ってしまい、引っ掛けたりしそうでちょっと不安
  • あと電源ボタンは押した手応えがあまりない。かといってグリグリ押してしまうと僕のようにボタンが戻らなくなる可能性もあり

上記を妥協できるかは人によって異なると思うので、できれば実物を見て確認したほうがいいかもしれないです。

 あと、ちょっといいなと思った点は、タブレット裏面部にステレオスピーカーがあり、結構でかい音がなります(音質は普通だと思いますが)。端末によってはボリュームを最大にしても音が小さくて物足りない場合がありましが、T100TAの場合はその心配は無用です。Hulu等のオンデマンド動画をそこそこの画質と音量で楽しむための端末としてもピッタリだと思います。


■まとめ

本記事では、主に外観の面からT100TAをレビューしました。

  • ノートPC、タブレットを手軽に切り替えて使いたい
  • 外出先でも普通のノートPCとして使いたい
  • Hulu等のオンデマンド動画をそこそこの画質と音量で楽しみたい

という人にとってはT100TAを購入して満足できると思います。

 一方、インターフェイス面などは価格相応なので、

  • 電源ボタンなど作りが安っぽいのは嫌だ
  • microSDが出っ張るのが気になる

等細かいところが気になるタイプの人は違う端末を検討した方がいいかもしれません。

 なお、私個人としては主に寝床用PCとして満足して使ってます。