ASUS TransBook T100TAのサポートサイトを見ると、2014/3/20に新しいBIOSの新しいバージョン304がリリースされています。

説明を読むと、バージョン303,304でいずれもバッテリー消費が改善されているということ。

 本記事では、BIOS304へのアップデートを行った手順、及びバッテリー消費に変化があるかを確認した結果を紹介します。


■BIOS 304へのアップデート手順


 T100TAのBIOSアップデート手順は、基本的に以前の記事(ASUS TransBook T100TAを購入したらまずBIOSバージョンを確認しましょう)に書いたとおりです。

ASUS Live Updateを起動し、BIOS 304が表示されることを確認、その行をチェックし[OK]をクリック。



[1個の推奨する更新が選択され]ていることを確認し、[インストール]をクリック。


するとインストールが始まり、しばらくすると以下のシャットダウンを促すメッセージが表示されます。[shutdown now]を押し、一旦シャットダウンします。

シャットダウン後、再度電源ONすると、再びBIOSのアップデートが自動的に始まります。
以下のとおり画面が切り替わりますが、こちらで特に操作できることはなく見てるだけでOKです。


しばらく待つとBIOSのアップデートが完了し、再び自動的に電源OFFされます。

再度電源ONし、普通にOSが起動すればBIOSアップデート完了です。

 以前の記事(ASUS TransBook T100TAを購入したらまずBIOSバージョンを確認しましょう)のとおり、念のためF2+電源ONでも起動し、BIOSのバージョンが確かに304になっていることを確認しておきましょう。


■バッテリー消費は改善されたか


 実際にバッテリー消費が改善されたかを、スリープ時(Connected standby状態)のバッテリー消費量を比較することで確認してみました。

 Windows 8.1ではpowercfgというコマンドでバッテリーに関する様々な情報を取得できます。

管理者モードでコマンドプロンプトを起動し、以下のとおり
powercfg /BATTERYREPORT
を実行します。

すると、system32フォルダにbattery-report.htmlという名前のレポートが生成されますので、レポート内容を確認してみます。

 レポートにはバッテリー消費を示すグラフが含まれます。傾きがなだらかな部分がスリープ時(Connected standby状態)のバッテリー消費になります。BIOS 304アップデート前後で比較してみると、グラフ上からは判断が難しいです。


 レポートには実際のバッテリー消費量も記録されていますので、数値で比較してみます。

以下のとおり、Connected standbyに入った時刻と終わった時刻、及びその際のバッテリー残量がレポートに記録されていますので、Connected standbyの時間あたりのバッテリー消費量が計算可能です。


 いくつかデータを取って計算してみたところ、確かに平均するとBIOSアップデート後のほうが15%程Connected standby時のバッテリー消費量が少なかったのですが、日によってバッテリー消費量のバラつきが大きかったため、もしかするとたまたまそう見えているだけかもしれません。